格闘技ファンならずともブアカーオという名前を一度は聞いたことがあるでしょう。
タイ式ボクシング(ムエタイ)の世界王者で、K-1のリングにも上がりました。通算戦績196勝(49KO)21敗12分けという、まさに百戦錬磨のスーパー戦士です。
筋骨隆々の肉体と端正なマスクで日本の女性ファンにも人気のあったタイの英雄の凄さを説明していきましょう。
ブアカーオの輝かしいプロフィールをおさらい
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1982年5月8日、タイのスリン県で生まれたブアカーオ・ポー・プラムックは、十代からタイの国技として絶大な人気を誇るムエタイのリングに上がり、2004年のK-1 WORLD MAXに初出場。
決勝戦で前年優勝の魔裟斗を判定で退け、見事に優勝を果たしました。2006年にもK-1 WORLD MAXで佐藤嘉洋、ドラゴ、サワーらの強豪を倒し、2度目の優勝を果たしました。
ムエタイ特有のアップライトスタイルから膝蹴りやキックを得意としますが、日本のリングに上がるようになってからは次第にパンチの技術も向上。
いつしか「ザ・パーフェクト」「絶対王者」と呼ばれるようになりました。タイの有名な音楽グループ「カラバオ」の入場テーマに乗ってリングに上がる勇ましい姿で、日本人の心もつかみました。
ブアカーオのかっこよすぎる筋肉画像特集
ブアカーオの筋肉を全身くまなくチェックしていきましょう!
ブアカーオの下半身!大腿四頭筋や腓腹筋がすごい
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ブアカーオの肉体を支えているのが下半身です。
太ももの大腿四頭筋が盛り上がり、その裏側のハムストリングとふくらはぎの筋肉が強烈なキックを生み出しました。
ブアカーオの広背筋
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さらに強烈なパンチに欠かせない広背筋もすさまじく発達しています。
ブアカーオの腹筋
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女性の目を惹き付けてやまない腹筋は、相手のボディ攻撃から身を守る盾の役割を果たします。
ブアカーオの筋トレメニュー
強靭な肉体は一体どのようにしてつくり上げたのでしょうか。動画をご覧いただければ分かりますが、通常のジムワーク以外にもかなりの筋トレを消化していたようです。
まずはサンドバッグ。ゴムチューブを付けて何十回も連続して蹴り続けることで強靭な下半身が完成しました。
次に手押し車。うつ伏せの状態から両足をトレーナーに持ってもらい、腕の力だけで階段を上がっていました。
肩・大胸筋・広背筋はこのようなトレーニングで見事にビルドアップされました。
そしてロープ。腕力だけで登ることでパンチングパワーは格段に向上しました。また、重しを持って腹筋をしたり、バランスボールで体幹を強化することも忘れませんでした。
強すぎ!ブアカーオの名試合動画
2004年のK-1 WORLD MAXで初優勝した時の映像をご覧ください。
元ボクサーでパンチ中心の魔裟斗をキックで寄せ付けず圧倒しました。
結果的には延長の末の判定勝利でしたが、魔裟斗の腫れあがった顔を見れば勝利は明白でした。
パワー、スピード、テクニックとも同じ体重で敵う相手はいないのではないか、と思わせるほど強い勝ち方でした。
ブアカーオについての考察
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強すぎる余り、ブアカーオには常に逆風が吹いていました。首相撲からの膝蹴りが禁止されたり、2010年開幕戦の選考漏れなど不可解な裁定がありました。
K-1に参戦したことで富と名声、絶大な人気を手にしましたが、あくまで閉鎖的な日本の興行で王者になったに過ぎず、真のヒーローにはなれませんでした。
仮にK-1ではなく、国際式ボクシングに転向していれば、違った人生があったかも知れません。
フィリピンの英雄、マニー・パッキャオのようにラスベガスで認められれば、世界的なスーパースターになった可能性もあります。ブアカーオにはそれだけの実力とスター性がありました。
ブアカーオの今現在は?
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K-1のリングから下りて以降は、失踪騒動やサッカー選手転向など話題を振りまきましたが、その後、ラーマ9世が死去したことに追悼の意を表して一時的に出家したことが、日本でもニュースになりました。
頭髪と眉毛を剃って祈りを捧げる姿がSNSなどで拡散され、見た方も多いと思います。
最近は中国でキックボクシングの試合に出場したり、タイ映画に主演したり、タイ陸軍の広報を務めるなど多忙な日々を送っているようです。
ブアカーオの筋肉まとめ
いずれにせよ、ブアカーオが一時代を築いた選手であることは確かです。
タイだけでなく、日本にも指導者として帰ってきたり、格闘技界に何らかの形で貢献してほしいものです。
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